メズム東京、オートグラフ コレクション(東京都港区海岸)の16階にあるフレンチダイニング「シェフズ・シアター」では、2026年7月1日(水)から9月30日(水)まで、南フランスの食文化をベースに、日本の旬の食材を取り入れた夏季限定ディナープログラム「南仏の夏、地中海の余韻 - Delicacies of the French Riviera -」を提供しています。今回、夜景FAN編集部はレポーターとともに取材しましたので、食レポとしてご紹介します。
シェフズ・シアターの雰囲気
ホテルエントランスから直通エレベーターで16階まで移動し、ロビーを抜け、「シェフズ・シアター」へ。厨房でシェフが調理する様子がまるで舞台のパフォーマンスのように見えることから、この名前が付けられているとのことです。オープンキッチンは店内の奥に据えられており、料理が仕上がっていく過程を目にしながら食事を楽しめる造りになっています。
シェフズ・シアター客席の雰囲気
天井にはカッパー色の装飾が連なり、店内を華やかに彩っています。大きなガラス面によって開放感が生まれ、ソファー席ではゆったりと食事を楽しめます。
シェフズ・シアターから望む夜景
夜景を楽しむなら、窓際の席がおすすめです。眼下には浜離宮恩賜庭園が広がり、その先には汐留や浜松町方面のビル群を望めます。庭園の緑と都心のビル群が織りなす景色を眺めながら、食事を楽しめます。
個室の雰囲気
店内には、最大6名用の個室が2部屋、最大14名用の個室が1部屋、用意されています。今回利用したのは、幾何学的なシャンデリアが印象的な角部屋の個室です。木目の床に黒いテーブルが配され、大きな窓からは周辺のビル群や夜景を見渡せます。レポーターも「ガラス面が広くて開放的」と、窓の外に広がる眺望に目を奪われていました。照明の色調はカトラリーなどと合わせられており、細部まで統一感のある空間に仕上げられています。
「南仏の夏、地中海の余韻 - Delicacies of the French Riviera -」のメニュー
食事は、コースの幕開けを飾るアミューズブッシュから始まりました。「甘海老のマリネ 白ワイン風味」「鮎のアンショワイヤード 蓼のアクセント」「鮪のタルタル 香草とわさびクリーム」「鮑の海藻バター焼き 白板昆布の旨みを添えて」の4品が、一皿に盛り付けられています。
「鮎のアンショワイヤード 蓼のアクセント」(左)と「甘海老のマリネ 白ワイン風味」(右)
「甘海老のマリネ 白ワイン風味」は、甘海老に大根を組み合わせた一品です。レポーターは「海老はプリプリで、添えられた穂紫蘇の香りと食感もアクセントになっている」と評していました。
「鮎のアンショワイヤード 蓼のアクセント」は、鮎の旨みと、生地が生み出す食感の組み合わせが印象的でした。
「鮪のタルタル 香草とわさびクリーム」
「鮪のタルタル 香草とわさびクリーム」は、サクサクとした外側の生地と、鮪のなめらかな食感の対比を楽しめる一品です。わさびクリームの風味も鮪によく合っていました。
「鮑の海藻バター焼き 白板昆布の旨みを添えて」は、磯の香りが印象的な一品です。レポーターは手に取った瞬間に「海の香りがする」と口にし、食べた後には「アワビの食感がすごい。弾力がある」と、その歯ごたえにも言及していました。
コンソメスープ
アミューズブッシュに続いて提供されたのは、コンソメスープです。タレントによると、「スープはシェフの名刺代わり」といわれる、料理の土台となる一品なのだそうです。約4日間かけてじっくりと出汁を取り、手間を惜しまずに仕込まれています。レポーターは一口飲むと「すごい濃厚」と驚いた表情を見せました。時間をかけて引き出された深い旨みから、シェフのこだわりが伝わってきました。
鱸のプロヴァンス風庭園
前菜として登場したのは、スズキのカルパッチョをベースにした一皿です。シャルドネをベースに柑橘の香りを加えたソースとパセリオイルが添えられ、中央にはモッツァレラムースと野菜のタルトが重ねられています。彩り豊かな見た目が目を引き、それぞれを合わせて口に運ぶと、ふんわり、サクサク、シャキシャキとなめらかな食感が重なります。レポーターも「一口でさまざまな食感を楽しめる」と評していました。エディブルフラワーもあしらわれ、見た目にも華やかな一皿です。
モクテルペアリング
この前菜からは、料理に合わせたドリンクのペアリングも始まりました。ワインのほか、ノンアルコールのモクテルペアリングも用意されており、この日レポーターが選んだのはモクテルです。前菜には、レモンとジンジャーをベースに、ラ・フランスと紅茶を重ねた一杯が合わせられました。タレントによると、バーテンダーが料理に合わせてノンアルコールのペアリングを考案しており、近年はワインペアリングと並んで人気を集めているそうです。レポーターも「料理に合わせて作られているのが分かる」と話していました。
金目鯛のソテー サフラン風味
魚料理として登場したのは、金目鯛のソテーです。皿にあしらわれた波のような模様は、「潮の流れ」をイメージしたもの。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらと仕上げられています。魚介の出汁とサフランを合わせたソースについて、レポーターは「ソースが濃厚」と話していました。
ズッキーニやトマトのペーストを合わせることで、一皿の中で味わいの変化も楽しめます。レポーターも「同じ金目鯛でも味を変えながら楽しめる」と話していました。添えられたムール貝についても、「今まで食べたものとは違う食感」と驚いた様子。この魚料理には、緑茶とミントを合わせた爽やかなモクテルが添えられました。
国産牛南仏ハーブロースト岩塩包み
肉料理は、ハーブをまとわせた岩塩で包んで焼き上げた国産牛のローストです。まずは、岩塩で包まれた状態のままテーブルへ。表面にはタイムとオレンジピールが飾られ、見た目にもインパクトのある演出です。
国産牛南仏ハーブロースト岩塩包み
その後、カットされたお肉があらためてテーブルに運ばれてきました。皿が置かれると香ばしい香りが立ち上ります。レポーターは「お肉はジューシー」「外はカリッとして、中は柔らかい」と、絶妙な火入れを高く評価していました。ソースについても「ソースがめちゃくちゃ美味しい」と話し、添えられたパンを浸して味わう場面も。付け合わせのナスとパンチェッタについても、「パンチェッタがいい感じの塩気」と、そのバランスを評価していました。合わせられたモクテルは、赤ぶどうジュースとチャイティー、サングリアシロップを重ねた一杯でした。
レモンのヴァシュラン・グラッセ
締めくくりのデザートは、レモンを主役にした一皿です。レモンのメレンゲとコンフィチュールに、バニラクリームとレモンソルベ、リキュールを合わせたムースが重ねられています。ソースにはレモンとオリーブオイルが使われており、レポーターは「中にソルベが入っているからすごいさっぱりしている」と、コースの締めくくりにふさわしい爽やかな後味を評していました。
コーヒーと小菓子
続けて提供された小菓子は、メロンとライムを使ったタルト、桃と杏仁のデザート、あんバターのエクレアの3品。レポーターは「生地がサクサクで、上に乗っているのはメロン」と話し、あんバターについては「コーヒーと合う」と、コーヒーとの相性の良さに触れていました。
浜松町方面の夜景
この夜景を楽しむなら、日の入り前から訪れるのがおすすめです。夕暮れから日没、そしてマジックアワーへと移り変わる時間帯は、空の色と街明かりのバランスが刻一刻と変化していきます。この変化を眺めながらディナーを楽しめるのも、この店の夜景の魅力です。
コースを味わう間、眼下には浜松町方面のビル群が広がり、ゆりかもめがビルの間を縫うように走る様子を眺めることができました。周辺には高層ビルが立ち並んでいますが、窓際の席から眺めても圧迫感は感じられません。視線を移すと浜離宮恩賜庭園を望め、ビル群の夜景と庭園の落ち着いた景色を一度に楽しめます。
眼下に広がる竹芝の夜景と、奥に煌めくお台場の夜景
6名用個室(2部屋限定)からは、竹芝方面に停泊中の船が見え、その先にはお台場、レインボーブリッジ方面の夜景が広がっています。こちらも高層ビルが立ち並びますが、視界が大きく開けた開放的な眺めが楽しめます。
総料理長でキュリナリーマイスターの隈元さん
今回ご紹介したディナーコースを手がけているのは、総料理長でキュリナリーマイスターの隈元さんです。1988年に料理人としてのキャリアをスタートし、1993年に日本ホテル株式会社へ入社。フランス料理界の巨匠ジョエル・ロブション氏が審査委員長を務める「プロスペール・モンタニェ国際料理コンクール」で、日本人として2人目、日本在住者としては初めての優勝を果たした経歴を持ちます。2019年からはメズム東京のキュリナリーマイスターを務めています。
取材を通じて印象に残ったのは、オープンキッチンを舞台に見立てた空間づくりと、一皿ごとに変化していくペアリングの丁寧さでした。ワインだけでなくモクテルという選択肢が用意されている点も印象的でした。レポーターも「モクテルのペアリングを選べるのも魅力的」と話しており、料理に合わせたノンアルコールドリンクを一皿ごとに楽しめる点に新鮮さを感じている様子でした。
南フランスの食文化や技法をベースにしながら、鮎や金目鯛といった日本の旬の食材を織り交ぜたコース構成は、地中海の開放感と日本の繊細さが調和したコースに仕上がっています。窓の外に広がる東京の夜景とともに、一皿ごとに移ろう味わいを楽しめるのは、このレストランならでは。この夏だけの特別なディナーを、ぜひ現地で体験してみてください。
| イベント名 | 南仏の夏、地中海の余韻 - Delicacies of the French Riviera - |
| 場所 | メズム東京、オートグラフ コレクション 16階 フレンチダイニング「シェフズ・シアター」(東京都港区海岸) |
| 提供期間 | 2026年7月1日(水)〜9月30日(水) |
| 提供時間 | ディナープログラム:17:00〜22:00(L.O. 20:30) |
| 料金 | ディナープログラム(5品コース):15,800円 |
| 公式サイト | メズム東京、オートグラフ コレクション |
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中村勇太
夜景写真家/夜景ジャーナリスト日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。
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| 配信日 | 2026年07月28日 13:00 |
| 更新日 | 2026年07月28日 13:08 |
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