こんばんは!夜景写真家中村勇太です。各地でイルミネーションの点灯が続々とスタートしていますが、みなさんはもうイルミネーションを鑑賞しましたか?今回ご紹介するのは神奈川県、湘南エリアを代表するイルミネーションイベント「湘南の宝石」です!江の島を中心に繰り広げられるイルミネーションで、江の島の冬の風物詩として親しまれています。根強いファンも多く、私も毎年取材をいしている一推しイベントです。2024年11月23日(土)から点灯がスタートし、初日には点灯式が行われました。私も点灯初日に取材に入りましたが、初日が土曜日、さらに天気も良好だったことで、江の島シーキャンドルの麓には溢れるほどの人が集まり、17時の点灯の瞬間、歓声が上がり盛り上がりを見せました。そんな「湘南の宝石」の様子、見どころ、さらにはスマホでの撮影のコツをご紹介いたします。それでは、行ってみましょう!
江の島サムエル・コッキング苑が「湘南の宝石」のメイン点灯エリアとなります。入場すると、まず出迎えてくれるのが「湘南の宝石エントランス」です。湘南の海の揺らぎと広大な星空を想像させるような美しく優しい演出で来場者をもてなします。昨年も訪れた方はお気づきになるかと思いますが、吊されているシャンデリアがゴージャスにグレードアップしてるんです!記念撮影をするフォトスポットとしても人気で、週末には列が出来ることも珍しくありません。空いているタイミングがあればチャンスですので、是非シャンデリアを背景に記念撮影をしてみて下さい!
イルミネーションスポットで定番の光のトンネルは「湘南の宝石」にもありますが、ここの光のトンネルは特別です。LED電球の密度が高く、トンネルの中にいると全身がパープル色に染まります。
この光のトンネルは「湘南シャンデリア」を称し、トンネルの中に豪華なシャンデリアが煌めいています。その美しさに誰もが足を止めるはずです。
トンネルの出口付近にあるランタンの装飾。ついつい通り過ぎてしまいそうですが、しっかりとご注目ください。トンネルの寒色系の空間とは打って変わって、こちらの暖色系の明かりで温もりを感じます。こういったランタンも写真映えするので、ベストな角度を探しながら撮影してみて下さい。
「湘南の宝石」の象徴的存在なのが江の島シーキャンドルです。江の島のシンボルであり、存在感がありますね。東京タワーやさっぽろテレビ塔など、タワーと言えば割とカッコ良い雰囲気のものが多いですが、江の島シーキャンドルは逆円錐型という独特な形で優しさを感じます。さらにレースベールを思わせる様な電飾がシーキャンドルを包み美しさを演出。この美しいシーキャンドルと眼下に広がるイルミネーションを一望できるポジションが一番人気で、「湘南の宝石」のポスターや公式サイトでよく見る定番の構図です。
上品な煌めきといった全体的な雰囲気は前回から踏襲しつつ、随所に散りばめられた電飾、装飾は形が変わっている物があり注目です。もちろん、前回の同じ装飾もあるので「また会ったね!」と懐かしい気持ちにさせてくれるのもファンに取っては嬉しいポイントです。
ここまで江の島シーキャンドルの主なエリアを紹介させていただきましたがここで、私がオススメしたい鑑賞&撮影ポイントを3つご紹介いたします!
私が個人的に気に入っているのは、湘南シャンデリアの入口付近に佇む「ミニ江の島シーキャンドル」です。青ベースのデザインと周囲の青色の電飾が見事にマッチ。なによりその姿が可愛いんです!小さくて目立たないので見逃してしまう方も多いはずです。是非、会いに行ってあげてください。
江の島サムエル・コッキング苑に入場してから湘南シャンデリアを通り、シーキャンドルに向かうのが定番ルートですが、昆明広場横のエリアにもご注目ください。湘南シャンデリアの光を浴びるような空間とは打って変わって、こちらは優しい明かりで落ち着きを感じます。散りばめられた明かりがまるで蛍の様にも見え癒やされます。他のエリアを比べ人通りが少なく、穴場スポットですよ!
天候に恵まれた日であれば夕方からの鑑賞がオススメです。西の方角を見ると、雲がかかっていなければ富士山と出会えるかもしれません。シーキャンドルと富士山が共演する光景は空気が澄んだ冬だからこそ綺麗に見えるんです!
「湘南の宝石」の美しさ、十分に伝わったのではないでしょうか。そんな美しいイルミネーションを目の前にしたら、手に持っているスマホで撮影したくなりますよね。ここでは、スマホで「湘南の宝石」を美しく撮影するコツをご紹介します!
みなさん、ポートレートモードを使ったことはありますか?人物撮影をするときに、ポートレートモードにして人物にフォーカスを合わせて撮影すると、背景をぼかすことができます。この機能をイルミネーション撮影に活かすのです。先ほどご紹介したミニ江の島シーキャンドルにフォーカスを合わせて撮影すると、背景のブルーの電飾が玉ボケとして表現できます。この玉ボケの表現はイルミネーション撮影の醍醐味です。是非、お気に入りの被写体、背景を探して試してみてください!
最近のスマホには標準カメラ、広角カメラに加えて、望遠カメラが搭載されることが増えました。望遠カメラを活用することで、イルミネーションを切り取り、構図全体で煌びやかさを表現できます。広く場の雰囲気を写すのもいいですが、切り取りはより撮影センスが問われます。「湘南の宝石」にはついつい切り取りたくなる装飾が散りばめられているので、画角を変えながら撮影を試してみてください!
最後にご紹介するのは、スマホを2台使用して撮影するテクニックです。まず1台目のスマホでイルミネーションを写します。そして、その画面に映るイルミネーションをもう一台のスマホで撮影すると、この作例の様な写真が撮れます。ポイントは背景を意識することです。背景にイルミネーションを敷きつめるような構図を考え、さらにポートレートモードで撮影すると玉ボケも表現でき、作品感が増します。是非、友人や恋人と試してみてください!
イベント名 | 湘南の宝石 |
会場 | 江の島一帯(神奈川県藤沢市) |
開催日程 | 2024年11月23日(土・祝)~2025年2月28日(金) |
夜間営業 | 江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル 17:00~20:00 土日祝及び12月21日~30日は17:00~21:00 1月11日以降は平日・土日祝ともに17:30~点灯 |
公式サイト | 【公式】湘南の宝石2024-2025~江の島を彩る光と色の祭典~|イルミネーション |
ライター名 | 夜景写真家 中村勇太 |
プロフィール | 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。 |
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夜景写真家 中村勇太公式サイト 夜景FAN | 夜景写真家・フォトグラファー 中村勇太 |
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配信日 | 2024年11月25日 13:00 |
更新日 | 2024年11月25日 20:53 |