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光に浮かぶ春の花壇と水辺の物語 木場公園「花と光のムーブメント」点灯式&内覧会レポート

 東京都が都立公園の新たな魅力創出を目的に展開する木場公園の「花と光のムーブメント」。四季折々の花壇とライトアップを組み合わせることで、公園を昼夜で異なる表情へと変化させる取り組みです。

 木場公園では、材木の町として栄えた歴史や水辺文化を背景に、早春の花々と光が融合した幻想的な空間が誕生しました。昼は色鮮やかな生花の魅力を楽しみ、夜は柔らかな光に包まれた非日常の風景へと変化。時間の経過とともに表情が移り変わるのも本イベントの大きな特徴です。

 実際に取材して強く感じたのは、単なるライトアップイベントではなく、夜景撮影の題材として非常に完成度が高いという点でした。立体花壇、水面表現、木材モチーフ、そしてスカイツリーを含めた光景など、作品撮りに適した要素がバランス良く配置されています。

 本記事では、点灯式の様子とともに各エリアの見どころを紹介し、夜景撮影の視点からの楽しみ方についてもお伝えします。

木場公園 園長挨拶&点灯式

 点灯式では、まず「花と光のムーブメント」が都立公園の魅力向上を目的に、花壇整備とライトアップを組み合わせた取り組みであることが説明されました。

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 続いて木場公園 園長の三村園長が登壇し、木場の歴史と今回の演出テーマについて語りました。

 木場は江戸時代から昭和にかけて江戸・東京へ材木を供給する町として栄え、周辺には材木を水路で運び保管する貯木場が広がっていました。その後、1992年に水と緑に囲まれた都市公園として開園し、現在は地域の憩いの場として親しまれています。
また江東区は「水彩都市」とも呼ばれ、水と緑が共存する街であることから、今回の装飾では

・木材文化
・水辺の風景
・常夜灯
・早春の花
・木場の風の記憶

といった要素を組み合わせた空間づくりが行われていると紹介されました。

 さらに園内の花壇の一部は地域の保育園児とともに植栽されたもので、地域と公園のつながりを感じてもらいたいという思いが込められているとのことです。

 点灯カウントダウンの後、花壇にピンクやブルーの光が灯りました。点灯時はまだ日没前だったこともあり、ライトアップ本来の表現の全貌はこれから現れる段階でしたが、その分、この後に訪れる光の変化への期待が一層高まりました。

噴水前花壇

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 噴水前花壇は「花告げる木場の春しるべ」をテーマにしたエリアで、大横川沿いの河津桜をモチーフにした立体花壇が設置されています。

 既存の花壇を立体的に再構成することで、遠くからでも存在感のある景観を作り出し、子どもや車椅子利用者でも楽しめる高さ設計となっています。中央のフラワーボールは花のめしべ・おしべを表現しており、細部まで春の生命感を感じさせるデザインです。

噴水広場

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 噴水広場は「木場に漂う時の息吹」をテーマとし、木場の水運を支えた船と川辺の躍動を表現したエリアです。

 角材で構成された船のオブジェには生花が飾られ、水しぶきをイメージしたフラワーボールとライトボールが幻想的な空間を作り出します。また、噴水内には生の桜を使用したオブジェが設置され、期間中に徐々に花が開くことで春の訪れを体感できます。風車の装飾は、木場の風を視覚化する仕掛けとなっており、風に合わせて光が揺れる様子が印象的です。

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 撮影視点では水面のリフレクションを活かすと、より煌びやかで幻想的な写真を撮影できます。

イベント広場

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 イベント広場は「水路を導く木場の灯」をテーマとしたエリア。高さ約3.5mの常夜灯オブジェが設置され、木場の歴史を象徴するフォトスポットとなっています。足元にはウェーブライトが設置され、水面の揺らぎを表現。船・灯・水路という木場の物語が立体的に体験できます。

 ライトアップの演出は固定ではなく、光量や色が変化するのがポイントです。春の花々がより綺麗に見える光の調整をするなど、細部へのこだわりも必見です。

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 撮影のポイントとしては、全体の華やかさを捉える構図も魅力的ですが、好きな花を見つけ、主題として切り取る撮影がおすすめです。主題を明確にすることで作品としての完成度が高まります。

園長のオススメポイント

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 終盤、園長に改めておすすめの視点を伺ったところ、木場大橋からイベント広場をみる眺めがおすすめとのこと。木場大橋からイベント広場方面を見ると、イベント広場の「水路を導く木場の灯」の装飾と東京スカイツリーが共演する光景をみることができます。東京スカイツリーでは、春の特別ライティング「桜宙(さくらそら)」が始まり、春らしさを感じられる光景を楽しめます。

まとめ

 木場公園の「花と光のムーブメント」は、単なる煌びやかなライトアップではなく、歴史・地域・自然・花が融合した物語性のあるライトアップでした。

 昼は花を楽しみ、夜は幻想的な光の世界へ。さらに時間変化による演出やスカイツリーとの共演など、撮影・散策ともに満足度の高いイベントです。早春の訪れを感じる夜景スポットとして、ぜひ足を運んでみてください。

イベント概要

イベント名 花と光のムーブメント 木場公園 「風と灯のめぐり路 花が舞う早春の輝」
開催期間 2026年2月27日(金)~3月15日(日)
ライトアップ時間 平日 17時30分~20時00分 土曜日・日曜日 17時30分~20時30分
会場 都立木場公園(イベント広場、噴水広場)
入場料金 無料
公式情報 2月27日から木場公園で 花と光のムーブメント早春を彩る幻想ライトアップ|2月|都庁総合ホームページ
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ライター情報

ライター名 夜景写真家 中村勇太
プロフィール 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。
ライターWebサイト 夜景写真家 中村勇太公式サイト
夜景FAN | 夜景写真家・フォトグラファー 中村勇太
SNSアカウント

X(Twitter): @yakeifan_naka

Instagram: yakeifan_nakamura

配信情報

配信日 2026年02月27日 13:32
更新日 2026年02月27日 15:42

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