台湾には都市夜景から歴史ある街並みまで多彩な夜景が広がる
台湾といえば、夜市や台湾グルメ、歴史ある街並みなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、夜景に注目して台湾を歩いてみると、都市ごと、地域ごとにまったく異なる夜の表情に出会うことができます。
台北には台北101を中心とした大都市の夜景が広がり、周囲の山々へ足を延ばせば、台北盆地を高所から見下ろすスケールの大きな山岳夜景を楽しめます。新北市には九份のような歴史ある街並みや淡水のウォーターフロント夜景があり、台中、彰化、台南、高雄へと南下すると、それぞれの街の地形や文化を反映した個性的な夜景が現れます。
さらに台湾本島を離れると、馬祖・北竿島の芹壁聚落のように、石造りの伝統集落と生活の明かりがつくり出す、都市部とはまったく異なる夜景もあります。
夜景FANでは台湾各地を実際に訪れ、夜景スポットの撮影・取材を続けています。今回はその中から、知名度だけではなく、夜景そのものの美しさ、台湾らしさ、地域ごとの個性なども踏まえ、台湾夜景コンシェルジュが特におすすめしたい10スポットをご紹介します。
なお、掲載順はランキングではありません。それぞれ異なる魅力を持つ台湾の夜景としてお楽しみください。
台北101展望台から望む台北の夜景
台湾を代表するランドマーク「台北101」。高層階に設けられた展望台は、台北を訪れたら一度は眺めておきたい定番の夜景スポットです。メインとなる89階展望台は地上382mに位置し、台北の街を360度見渡すことができます。
眼下には信義エリアの高層ビル群が広がり、その先には台北盆地を埋め尽くすように市街地の明かりが続きます。夕暮れ時には周囲の山々まで見渡すことができ、日没後は道路や住宅、高層ビルの光が徐々に存在感を増し、大都市・台北らしいスケールの大きな夜景へと変化していきます。
現在は89階だけでなく、さらに高い101階からの眺望や、屋外から360度の景色を楽しめる「Skyline 460」も用意されています。MRT台北101/世貿駅からすぐとアクセスしやすく、初めて台湾の夜景を楽しむ方にもおすすめです。
| 住所 | 台北市信義區信義路五段7號89樓 地図はコチラ |
| 営業時間 | 10:00~21:00 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 一般料金:大人 NT$600ほか |
| 夜景スポット情報ページ | 台北101 展望台(信義区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
標高1,092mの大屯山から一望する台北盆地の夜景
陽明山国家公園の大屯山主峰付近にある大屯山助航台展望台。標高約1,092mの高所に位置し、その高低差を生かしたスケールの大きな山岳夜景を楽しめます。
展望スポットからは、台北101をはじめとした信義エリアの高層ビル群や台北松山空港など、台北盆地に広がる市街地を一望できます。さらにその奥には桃園方面の街明かりも確認でき、条件が良ければ台北松山空港と台湾桃園国際空港の2つの空港を同時に見ることもできます。
市街地から眺める夜景とは異なり、暗い山々の向こうに巨大な都市の光が広がる光景は圧巻です。標高が高く、夜間は冷え込むこともあるため服装には注意が必要ですが、台湾でも屈指のスケールを誇る夜景スポットです。
| 住所 | 台北市北投區大屯山 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 大屯山助航台展望台(北投区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
ライトアップされた情人橋が印象的な淡水漁人碼頭
台北の北西に位置する淡水は、淡水河と海が接する水辺の街です。その中でも観光地として人気なのが淡水漁人碼頭。小型船が停泊するマリーナの奥には、淡水を象徴する「情人橋」が架かっています。
特におすすめしたいのが夕暮れの時間帯です。淡水は台湾を代表する夕日の名所として知られ、空がオレンジ色から深い青へと変化するなか、情人橋や周囲の施設に明かりが灯っていきます。完全に日が暮れると、水面とライトアップが共演する落ち着いたウォーターフロント夜景へと変化します。
展望夜景とは異なり、海風を感じながら散策して楽しめるのも淡水ならでは。台湾旅行の夕方から夜にかけて立ち寄りたい夜景スポットです。
| 住所 | 新北市淡水區淡海路 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 淡水漁人碼頭(淡水区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
赤い提灯と歴史ある建物が並ぶ九份・豎崎路
台湾を代表する観光地のひとつ「九份」。かつて金鉱の街として栄えた山間の集落で、現在は細い路地や階段沿いに飲食店、茶芸館、土産店などが並ぶ人気観光地となっています。
昼間も多くの観光客で賑わいますが、九份の魅力が一段と際立つのが夕暮れ以降です。豎崎路の階段沿いに並ぶ赤い提灯へ明かりが灯り、レトロな建物と細い路地が暖かな光に包まれます。大都市の展望夜景とは異なる、街そのものを楽しむ夜景です。
海悦楼景観茶坊周辺からは、九份を象徴する茶芸館や提灯が連なる街並みを眺めることができます。夜景撮影では人通りが多い時間帯もあるため、周囲に配慮しながら散策と撮影を楽しみましょう。
| 住所 | 新北市瑞芳區九份豎崎路31號 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 豎崎路(九份)(瑞芳区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
望高寮夜景公園から一望する台中の大パノラマ夜景
台中市南屯区の大肚台地にある望高寮夜景公園は、台湾で初めて夜景をテーマに整備された特色公園です。台中を代表する夜景スポットのひとつで、開放感のある園内から台中市街を広く見渡すことができます。
高台からは台中市街や台中港、彰化方面まで視界が広がります。日が暮れると高層ビルや住宅、道路などの明かりが遠方まで連なり、大都市・台中のスケールを実感できるパノラマ夜景が広がります。
園内には観景スペースや木製デッキ、芝生の斜面などが整備されており、ゆっくり夜景を眺められるのも魅力です。駐車場もあり、台中で夜景ドライブを楽しみたい方にもおすすめです。
| 住所 | 台中市南屯區中台路 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 望高寮夜景公園(南屯区の夜景)営業時間や駐車場情報など |
夜の八卦山に浮かび上がる大仏
彰化市街の背後に広がる八卦山。その山腹にある「八卦山大仏風景区」は、彰化を代表する観光スポットであるとともに、市街地の夜景を見渡せる展望スポットでもあります。
風景区の象徴は、1961年に建立された高さ21.6mの彰化大仏。夜になると大仏や周囲の建造物がライトアップされ、昼間とは異なる荘厳な雰囲気に包まれます。
境内や周辺の展望スペースからは彰化市街の夜景を中心に、台中南部方面まで視界が広がります。条件が良ければ台中国際空港周辺の明かりまで確認でき、台湾らしい大仏のライトアップと都市夜景を同時に楽しめるのが魅力です。
| 住所 | 彰化県彰化市温泉路31号 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 八卦山大仏風景区(彰化市の夜景)営業時間やアクセス情報など |
夜の闇に浮かび上がる奇美博物館
台南市仁徳区にある奇美博物館は、広大な敷地の中に壮麗な西洋建築が建つ台南を代表する文化施設です。館内には楽器、美術品、彫刻など幅広いコレクションが展示されていますが、建物そのものの美しさも大きな魅力です。
夜になると博物館の建物や橋などがライトアップされ、昼間とは異なるロマンチックな景観へと変わります。おすすめの鑑賞・撮影ポイントは、博物館正面に位置するアポロン噴水広場。噴水越しにライトアップされた博物館を望む光景は、台湾にいることを忘れてしまいそうな雰囲気です。
保安駅から徒歩でアクセスでき、高速道路のインターチェンジからも近いため、公共交通・車のどちらでも訪れやすいスポットです。
| 住所 | 台南市仁德區文華路二段66號 地図はコチラ |
| 営業時間 | 屋外公園 9:00~18:30/美術館内 9:30~17:30 |
| 定休日 | 水曜日、旧正月 |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 奇美博物館(仁徳区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
製糖工場跡を活用した十鼓文化村の夜景
奇美博物館のすぐ近くにある十鼓文化村(十鼓仁糖文創園区)は、かつての製糖工場を活用した文化・観光施設です。工場の建物や巨大なタンク、煙突などの産業遺産を残しながら、太鼓をテーマにした独自の空間へと生まれ変わっています。
夜になると工場跡の建造物がライトアップされ、無機質なタンクや煙突が暗闇の中に浮かび上がります。台湾の一般的な都市夜景や寺廟のライトアップとは異なる、産業遺産ならではの夜景を楽しめるのが魅力です。
工場の屋根の上には展望スペースがあり、園内の煙突やタンクのライトアップに加えて、近隣の奇美博物館や台南の街の夜景まで眺めることができます。昼間から園内を楽しみ、夕方から夜へと移り変わる景色まで楽しむのもおすすめです。
| 住所 | 台南市仁德区文華路二段326号 地図はコチラ |
| 営業時間 | 月曜日 9:30~17:00/火~金曜日 9:30~20:00/土・日曜日 9:30~20:30 |
| 定休日 | - |
| 入場料金など | 通常チケット NT$449/夜間チケット NT$250 |
| 夜景スポット情報ページ | 十鼓文化村(十鼓仁糖文創園区)(仁徳区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
寿山LOVE展望台から望む高雄港と市街地の夜景
台湾南部を代表する港湾都市・高雄。その中心部に隣接する寿山にあるのが「寿山LOVE展望台」です。LOVEの文字をかたどったモニュメントが設置され、高雄を代表する夜景・デートスポットとして親しまれています。
展望台からは高雄港を中心に、高雄85ビルなど市街地の高層ビル群まで一望できます。港の照明や道路の光、都市の明かりが重なり合い、高雄が巨大な港湾都市であることを実感できる夜景が広がります。
展望台には愛にまつわる言葉がさまざまな言語で記されており、夜景鑑賞だけでなく記念撮影を楽しむ人の姿も見られます。高雄中心部の観光とあわせて訪れたい、高雄を代表する夜景スポットです。
| 住所 | 高雄市鼓山區忠義路30號 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 寿山LOVE展望台(鼓山区の夜景)営業時間やアクセス情報など |
石造りの建物と入り江がつくり出す芹壁聚落の夜景
台湾本島から離れた馬祖列島・北竿島にある芹壁聚落。入り江に沿って石造りの家屋が並び、山の斜面から海へ向かって段状に広がる景観は、馬祖を代表する風景のひとつです。
芹壁聚落の夜景をつくり出すのは、高層ビルや大規模なライトアップではありません。石の壁や瓦屋根を照らす街灯と、集落の建物から漏れる生活の明かりが斜面に沿って連なり、入り江を囲むように穏やかな夜景を描きます。
海沿いから眺めると、水面に集落の光が揺らめき、斜面に重なる建物の輪郭が静かに浮かび上がります。観光地的な演出ではなく、馬祖の歴史や暮らしの延長にある光景を楽しめるのが芹壁聚落の魅力です。
| 住所 | 連江縣北竿鄉 地図はコチラ |
| 営業時間 | 終日開放 |
| 定休日 | なし |
| 入場料金など | 無料 |
| 夜景スポット情報ページ | 芹壁聚落(北竿郷の夜景)営業時間やアクセス情報など |
今回は、台湾各地で実際に撮影・取材してきた夜景スポットの中から、台湾夜景コンシェルジュが特におすすめしたい10スポットをご紹介しました。
台北101から眺める大都市の夜景、大屯山から見下ろす台北盆地、淡水のウォーターフロント、九份の歴史ある街並み、台中・彰化の展望夜景、台南の建築・産業遺産、高雄の港湾夜景、そして馬祖の石造集落。ひとことで「台湾の夜景」といっても、その景観は地域によって大きく異なります。
夜景FANでは、今回紹介した10スポット以外にも、台湾各地の夜景スポットを掲載しています。県市や観光エリアだけでなく、「山・丘夜景」「都市夜景」「歴史夜景」「寺廟夜景」「街並み・路地裏夜景」など、夜景のジャンルから探すこともできます。
台湾旅行で夜の予定を考える際や、次に訪れる街を探す際には、ぜひ夜景FANの台湾夜景情報をご活用ください。
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中村勇太
夜景写真家/夜景ジャーナリスト日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。
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日本テレビ「ZIP!」「ヒルナンデス!」、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」「じゅん散歩」、NHK「ひるまえほっと」など
| 配信日 | 2021年05月25日 11:42 |
| 更新日 | 2026年10月05日 03:07 |
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