2026年5月25日の夜、片瀬海岸西浜(神奈川県藤沢市)を訪れると、波打ち際が青白い光に包まれていました。今年の湘南エリアでは、5月下旬に入り夜光虫の発生が相次いで確認されており、SNSでも多くの目撃報告が上がっています。
夜光虫は、波や人の動きなどの刺激を受けると、細胞内の化学反応によって青白い光を放つプランクトンの一種です。直径1ミリ前後の小さな生き物ですが、大量発生すると波全体が淡い青色に染まります。大量発生時には、昼間に海面が赤茶色に染まる赤潮として現れます。海水温が上昇する春から夏にかけて増殖しやすく、相模湾では毎年この時期に観測の報告が寄せられます。
三脚を構えて撮影する人の姿も見られた(2026年5月25日、片瀬海岸西浜)
浜辺には三脚を立てて撮影する人や、スマートフォンを手に波際まで近づく人など、平日の深夜にもかかわらず多くの人が訪れていました。波が砂浜に打ち寄せるたびに淡いブルーの光がさっと広がり、すぐに暗闇に溶けていきます。その繰り返しをただ眺めているだけで、時間が経つのを忘れてしまうような感覚がありました。
翌5月26日には由比ガ浜(神奈川県鎌倉市)でも発光が確認されました。前日の片瀬海岸周辺に多くの人が集まったことを受け、この日は由比ガ浜へ足を運んだ人も多かったようです。
月明かりの下、波頭が青白く輝く。右奥に稲村ヶ崎が見える(2026年5月26日、由比ガ浜)
波打ち際に沿って青い発光が広がる(2026年5月26日、由比ガ浜)
由比ガ浜から望む小坪方面。波に合わせて青い光が走る(2026年5月26日、由比ガ浜)
由比ガ浜での発光のピークは22時頃で、22時30分を過ぎると落ち着いてきたとの報告もありました。片瀬海岸に比べると発光の規模は控えめだったものの、静かな浜辺でゆっくりと観察できる環境でした。
夜光虫の発光は、南風や波の影響によって沿岸に集まったプランクトンに刺激が加わることで、見えやすくなる傾向があります。昼間に赤潮が出ているかどうかも、夜の発光を予測するひとつの目安になります。ただし、同じ場所でも時間帯や潮の状況によって発光の濃淡が変わるため、現地のSNS投稿をこまめに確認してみるのも良いかもしれません。
相模湾沿いの夜光虫は、毎年この時期に見られる自然現象です。条件が重なった夜には、湘南の浜辺で青く光る波を静かに楽しんでみてください。
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MIKI
ホテル夜景ガイド横浜や東京を拠点に活動するカメラマン&ライター。EOS R6 Mark IIをメイン機に、ホテルや観光スポット、夜景など幅広いシーンを精力的に取材・撮影している。繊細な光の表現を得意とし、ピンクリボンかながわフォトコンテスト(2025年)では企業賞を受賞。自身のInstagramでも積極的に作品を発信中。
ホテル・グルメ・スポットレポート、執筆、撮影
| 配信日 | 2026年05月28日 11:21 |
| 更新日 | 2026年05月28日 14:27 |
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