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iPhoneとAndroidで試せる!スマホで花火を撮影するコツ・設定をご紹介

スマホで花火は撮れる?

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 みなさん、こんばんは!夜景写真家中村勇太です。花火シーズン到来!日本各地で花火のイベントが続々と始まっています。花火好きの方は何カ所も回る方も少なくないでしょう。熱心に巡る方でなくても、夏に1度は花火を見たいと思っている方も多いはずです。混雑の会場の中、ようやく念願の花火を目の前にしたとき、お手持ちのスマホで撮影してみたいですよね?ですが「難しそう」「試したけどうまく撮れなかった」「一眼レフカメラが必要なんでしょ?」思われる方も少なくないでしょう。でも諦めるのはまだ早いです。スマホのカメラでもコツを抑えれば花火を綺麗に撮影できます!「これスマホで撮ったの!?」と思う様な写真も撮れるから驚かれるはずです。今回はiPhoneとAndroidのスマホで試せる花火撮影のコツをご紹介します。

三脚は必要か?

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 スマホで花火を撮る際に三脚が必要か?気になる方もいるかもしれません。私は、とにかく手軽に撮影したい三脚はなしで良いと思いますし、多少荷物が増えてでもしっかり撮影したいなら三脚を使った撮影にチャレンジしてみても良いと思います。
 スマホカメラメインで撮影されている方は、いつでも持ち歩いているスマホで手軽に撮影できる点にメリットを感じられているはずです。三脚を荷物に追加することは手軽さの利点を損なうので、撮影に手軽さを求めている方は手持ちで撮影に望んでみてはいかがでしょうか?ただし、花火の一瞬を切り取る撮影となるため、地上から夜空まで伸びる光跡は描けません。
 一方、スマホのカメラの高性能化により、スマホでも撮影にこだわり、三脚を利用される方もいるかと思います。Androidの標準カメラアプリには、シャッタースピードを指定できるマニュアルモードを搭載したスマホも多く、iPhoneでもLightroomアプリ等と使用することで、マニュアルモードでの撮影が可能です。長時間露光での撮影の場合、ブレを防ぐ為に三脚等でスマホを固定する必要があります。これにより、花火が花開く様子と光跡をしっかり捉えることができます。

スマホでの花火撮影の長所と短所

スマホでも一眼カメラでも花火は撮れますがそれぞれ一長一短。メリットとデメリットをご紹介します。それぞれの特性を理解した上で撮影に臨みましょう。

メリット

スマホ ・手軽に撮影できる
・すぐにSNSにアップ、LIVE配信ができる
一眼カメラ ・センサーサイズが大きいため高画質
・絞り、ISO感度、シャッタースピードを細かく調整できる
・バルブ撮影ができる

デメリット

スマホ ・画質が不利
・機種によっては、絞り、ISO感度、シャッタースピードを細かく調整することが難しい
一眼カメラ ・機材全体の重量が重い
・初心者は設定に戸惑う

【三脚編】スマホで花火を撮影するコツ

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 手持ち撮影の場合、一瞬を切り取る写真となるため、地上から打ち上げられてから、夜空で花開くまでの光跡は描けません。ですが、スマホを三脚で固定することで、長時間露光撮影で花火が花開く様子と光跡を含め撮影できます。今回は、Galaxy S24 Ultraを使って撮影しました。

使用機材:Galaxy S24 Ultra(SAMSUNG)、ZERO F38(Ulanzi)、バリアブルND Initial(ケンコー・トキナー)、スマホアダプター、スマホ用フィルタークリップ

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▲Galaxy S24 Ultra、標準カメラアプリ、プロモード、ISO100、シャッタースピード10秒、三脚使用、NDフィルター使用

 撮り方は一眼カメラで花火を撮影する要領とほぼ同じです。一眼カメラのマニュアルモードにあたる「プロモード」に切り替え。プロモード(マニュアルモード)では、シャッタースピードやISO感度を固定できます。NDフィルターを使用して減光し、10秒露光して撮影しました。一眼カメラの場合、バルブモードを使い花火を切り取るように撮影しますが、スマホでの撮影の場合、バルブモードは使えないので、花火を1枚にどれだけ収めたいかイメージして秒数を決めましょう。

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補正内容:光量+、コントラスト+、ハイライト-、シャドウ+、かすみの除去+、トリミング 使用ソフト:Lightroom

こちらは、Lightroomで補正、現像を行った写真です。トリミングや光量の調整を行い、花火が目立つように全体的にバランスを整えました。

【手持ち編】スマホで花火を撮影するコツ

AE・AFロックを使用する

 最近のスマホカメラは特に気にせずシャッターボタンをタップするだけでピントがきっちりと合った綺麗な写真を撮れることが多くなりました。ただし、暗いシーンではピントが合いづらくピンボケとなってしまうこともあります。そのような写真は後で修正してもいい写真には変えられません。また、花火が明るくなりすぎてイマイチな写真となってしまうことも。そこでオススメしたいのがAE・AFロックの活用です。AEは「自動露出」、AFは「オートフォーカス」です。基本的には露出も、フォーカスもオートで良いですが、暗いシーンでは精度が落ちます。花火が打ち上がったときに、フレーム内の花火の部分を長めにタップしましょう(機種によって操作が異なる場合あり)。これで、露出とフォーカスがロックされます。あとは花火が打ち上がる度にタイミングを見ながらシャッターボタンをタップするだけです。適正な明るさ、ピントがあった花火を撮れます。

構図を工夫する

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▲iPhone 14 Pro

 目の前に広がる花火をフレーム全面に敷きつめるような大胆な構図もいいですが、どこで見た花火なのか分かるように花火周辺の雰囲気も含めて撮るのもいいでしょう。ベイエリアでの花火打ち上げながら、水面に映り込む花火も含め撮影すると煌びやかさが増します。

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▲iPhone 14 Pro

 花火大会会場なら、屋台やテント、観客も含めて撮影することで夏祭りの賑わいの雰囲気を感じられる1枚になるでしょう。

撮影時の注意点

 折角スマホでの撮影の設定を覚えても1つのミスで台無しになることも。撮影時に注意したいポイントをご紹介します。

ズームは多用しない

 スマホのズーム機能のほとんどはデジタルズームと言い、デジタル処理により画像を編集処理し拡大を行っています。そのため画質が荒くなります。やや遠い場合でも、なるべくズームを多用することは避けましょう。一方、光学ズーム搭載のスマホの場合、ズームしても画質を落とさず撮影できるので、試す価値があります。ただし、多くのスマホでは複数のカメラが搭載されていても、標準カメラが最も画質が高い場合があるので、お手持ちのスマホのカメラ性能については事前に把握しておきましょう。

フラッシュはOFF

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 スマホによっては、暗いシーンでは自動的にフラッシュ機能が動作する場合があります。スマホのフラッシュ機能は遠くを照らすことはできません。当然、花火撮影ではフラッシュを当てる理由はありません。不要なバッテリー消費にも繋がるためフラッシュ機能はOFFにしましょう。

バッテリー残量

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 スマホはバッテリー性能によって充電サイクルがまちまちですが、カメラアプリを立ち上げる時間が長い場合、あっという間にバッテリー残量が少なくなることも珍しくありません。場合によってはモバイルバッテリーも活用し、花火撮影に備えしっかりと充電しておきましょう。

ストレージ残量

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 スマホで写真を撮影する際、ついついスマホのストレージに写真を溜めてしまいがちです。私も一眼カメラでの撮影の際は、その都度メモリーカード内の写真データをHDDに移していますが、スマホに関してはそのままにしていることが多いです。花火撮影の為に出かけ、昼間に写真を多く撮影し、いざ花火打ち上げの時に内部ストレージの容量不足という事態はさけなければなりません。事前にストレージの空き容量を確認し、余裕がない場合はパソコンにデータを移すなど準備を行っておきましょう。

落下

 花火撮影の際人混み、展望台などの高所、海沿いのスポットなど慣れない場所での撮影になることが多いです。花火の撮影に夢中になり、ついうっかり落としてしまうこともあるかもしれません。落下によりディスプレイやカメラ破損、水に落としてしまうとデータ消失のリスクもあります。撮影時はしっかり両手で持つ、またストラップを付けるなど手から話さない工夫をしてください。

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ライター情報

ライター名 夜景写真家 中村勇太
プロフィール 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。
ライターWebサイト 夜景写真家 中村勇太公式サイト
夜景FAN | 夜景写真家・フォトグラファー 中村勇太
SNSアカウント

X(Twitter): @yakeifan_naka

Instagram: yakeifan_nakamura

配信情報

配信日 2023年07月17日 15:45
更新日 2024年08月13日 04:14

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