みなさん、こんばんは!夜景写真家中村勇太です。みなさん、スマホで月を撮影されたことはありますか?撮影を試してみたけど、うまく撮れなかった方も少なくないはずです。今回はSAMSUNGとAppleのフラッグシップスマホ、Galaxy S22 UltraとiPhone 14 Proで月の撮影を行ってみましたので、撮影した写真を比較しながらご紹介します。
Galaxy S22 Ultraのアウトカメラは4つ、iPhone 14 Proは3つ搭載されています。月の撮影では光学10倍ズームが使えるGalaxy S22 Ultraがハード面で有利となります。
超広角 | 焦点距離 13mm 約1,200万画素/1/2.55インチ/F2.2 |
広角 | 焦点距離 23mm 約1億800万画素/1/1.33インチ/F1.8 |
望遠(光学3倍) | 焦点距離 69mm 約1,000万画素/1/3.52インチ/F2.4 |
望遠(光学10倍) | 焦点距離 230mm 約1,200万画素/1/3.52インチ/F4.9 |
超広角 | 焦点距離 13mm 約1,200万画素/1/2.55インチ/F2.2 |
広角 | 焦点距離 24mm 4,800万画素/1/1.28インチ/F1.78 |
望遠(光学3倍) | 焦点距離 77mm 約1,200万画素/1/3.5インチ/F2.8 |
撮影設定:SAMSUNG Galaxy S22 Ultra、プロモード、F4.9、シャッタースピード1/750秒、ISO320、WBオート、手持ち撮影 ※トリミング有り
まず、Galaxy S22 Ultraで撮影します。月は意外と明るく、オートモードで撮るとほとんどの場合、月が白飛びしてしまいます。そこで使うのがマニュアル設定ができる プロモードです。カメラアプリを立ち上げてプロモードに切り替えます。光学10倍で月を拡大。プロモードではシャッタースピードやISO感度を指定することができます。シャッタースピードは1/750秒まで上げ、ISO感度も低めに設定しました。ピントはマニュアルで細かく調整できます。夜のシーンでは、ほとんどの場合この設定では暗く写りますが、先述したように月は意外と明るいため高速シャッター、低感度が丁度良いです。撮影したのが上の写真です。月の表面のクレーターまで写すことができました。Galaxy S22 Ultraの望遠性能が存分に発揮できました。
撮影設定:Apple iPhone 14 Pro、通常モード、シャッタースピード1/60秒、ISO250、手持ち撮影 ※トリミング有り
次にiPhone 14 Proで撮影してみます。Galaxy S22 Ultraではマニュアル設定ができるプロモードを使いましたが、残念ながらiPhone 14 Proにはマニュアルモードがありません。そのため、通常モードで撮影を行います。Galaxy S22 Ultraでは光学10倍で撮影しましたが、iPhone 14 Proは光学ズームは3倍まで、10倍まではデジタルズームとの併用となります。月をタップしてピントと露出を調整します。月は明るいため、露出をマイナス補正します。撮影時に気づくはずですが、補正もマイナス側に振り切ってもまだ月が明るすぎます。この設定で撮影したのが上の写真です。やはり白飛びしていますね。
Galaxy S22 UltraとiPhone 14 Proのカメラで月を撮り比べてみましたが、結果はGalaxy S22 Ultraの圧勝でした。光学10倍が使えるハード面での利点と、マニュアル撮影モードの有無により差がついた印象です。iPhone 14 Proで他にできることは、マニュアル撮影モードが使えるアプリを利用です。マニュアル撮影モードが使えれば、あとはこのページで紹介しているGalaxy S22 Ultraでの月の撮り方の通りに撮影をするだけです。今後、iPhone 14 Proで純正カメラアプリを使った月の撮り方等もご紹介していきますので、iPhoneユーザーの方もお楽しみにお待ちください!
ライター名 | 夜景写真家 中村勇太 |
プロフィール | 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。 |
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配信日 | 2023年03月31日 16:56 |
更新日 | 2023年04月11日 15:19 |