こんばんは!夜景写真家の中村勇太 です。2023年7月、夜景取材のため初めて与那国島へ訪れました。与那国島は日本最西端の島。日本の最東西南北で唯一観光で訪れることができる場所です。国境の島とも呼ばれ、その独特な地理的な位置づけから一度は夜景取材を行いたいと思っていました。日本最西端の夜景はどのようなものなのか。取材した夜景をご紹介いたします。
石垣空港から与那国空港へ。所要時間は約30分とあっという間の移動でした。空港へ到着し、事前に手配していたレンタルバイクを受け取り、まず向かったのは与那国島最西端の西崎です。与那国島最西端とは日本の最西端を意味します。与那国空港から西崎まで約10分。西崎一帯は公園として整備され、西埼灯台がそびえ立ちます。
西崎に置かれている「日本最西端の碑」。与那国島と台湾の距離は111Km。台湾と与那国との心の架け橋を願いつくられた碑です。「日本国最西端之地」と刻まれた碑の石材は台湾産で、その文字も台湾で彫られました。
碑の裏には主要都市との距離が記されています。これを見てもいかに台湾との距離が近いかが分かります。
西埼から俯瞰する久部良集落。日本最西端の漁港で、近海でのカジキの漁獲高は日本一です。毎年国際カジキ釣り大会が開催され大変賑わいます。
西崎は日本最後の夕日が見える地として、島中の観光客が夕日を狙い訪れます。
夜景写真家として注目していたのは夜景スポットとしての西崎。日が沈み人々が西崎から立ち去り始めた頃、久部良集落の住宅や民宿の明かりが徐々に灯り始めました。都会の夜景は圧倒的な光量で楽しませてくれますが、光源が多くない久部良集落は明かり一つ一つの役割が理解しやすく人々の営みが感じられます。岬に吹く風、街を走り抜けるバイクや車の音にも心地よさを感じます。
高さ約20mの西埼灯台。海に向けて照射するパワーと美しさを感じます。取材時は雲が広がってしまいましたが、灯台と満天の星の共演も期待できます。
与那国島を紹介するガイドブック等で「島から台湾が見える」という案内も目にします。確かに111Kmという距離の近さですが、実際に見るとなると話は別です。島民の方に話を聞いたところ、与那国島から台湾が見えるのは年に数回程度しかないようです。観光で数日訪れる中で島から台湾を見られるのは確率的には相当低いでしょう。私も当然、今回の取材でも与那国島から台湾の撮影を狙っていました。夜に西崎灯台へ訪れ、台湾方面を見ると空がオレンジ色に染まっている箇所を確認しました これは台北都市圏の明かりが雲に反射している様子です。よく「光害」と呼ばれるものです。島や光源を直接確認できた訳ではありませんが、夜景を通じて日本と台湾の架け橋になることを目指して活動している私にとって、日本から台湾の明かりを確認できたことに感激しました。与那国島からの台湾撮影は再チャレンジをしたいと思っております。
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スポット名 | 西埼灯台(いりさきとうどう) 夜景スポットページはコチラ |
住所 | 沖縄県八重山郡与那国町与那国 地図はコチラ |
ジャンル | 山・丘、 |
料金 | 無料 |
営業時間 | |
定休日 | なし |
公式・関連サイト | |
アクセス(電車) | |
アクセス(車) | 与那国空港から約10分 |
備考 |
ライター名 | 夜景写真家 中村勇太 |
プロフィール | 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。 |
ライターWebサイト |
夜景写真家 中村勇太公式サイト 夜景FAN | 夜景写真家・フォトグラファー 中村勇太 |
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配信日 | 2023年07月12日 15:47 |
更新日 | 2023年07月12日 19:03 |