九十九里浜からほど近い千葉県一宮町に、「シーサイドモール一宮」(千葉県長生郡一宮町)が誕生しました。サーフィンの聖地として知られる釣ヶ崎海岸のそばに位置し、2026年4月15日に一部店舗が先行開業、7月20日には本格開業を迎えました。「リラクティブ」をコンセプトに掲げ、波と戯れる「アクティブ」な時間と、波音のそばで過ごす「リラックス」な時間の両方を楽しめる、一宮町では初めての本格的な複合型商業施設です。
今回は本格開業を前に行われたプレス向け試泊会に参加し、施設内のカフェやサウナ、宿泊ヴィラを実際に体験してきました。昼間は家族連れで賑わうこの施設ですが、本記事では夜景専門メディアらしく、あえて夜の時間帯を中心にその魅力をお伝えします。
さかい珈琲 シーサイドモール一宮店
施設内のブックカフェ「さかい珈琲 シーサイドモール一宮店」について話を聞くと、昼と夜とでは客層がはっきり変わるといいます。昼間は子ども連れの家族や女性同士のグループ、高齢者まで幅広い層が利用する一方、夜になると一人で訪れて仕事や読書に没頭する人が増えるそうです。
店内に並ぶ本を読みながら珈琲を味わえる
サーファーや、海外からの利用者、ワーケーション目的の滞在者も見られるとのことでした。Wi-Fiやコンセントも整っており、パソコンを開いて作業する人の姿も夜のカフェらしい光景です。
さかい珈琲 店内の様子
店内には全長7メートルの本棚が吹き抜けにそびえ、約800冊の本に囲まれた空間が広がります。夜はこの本棚に仕込まれた照明が主役になるよう、店舗全体の照度を落として間接照明を効かせているとのことで、昼間とは違う落ち着いた雰囲気が本棚まわりに漂っていました。
鉄板ナポリタンのセット
珈琲だけでなく食事もしっかり楽しめるのも、このカフェの魅力です。実際に注文した鉄板ナポリタンは、卵でとじたオムライス仕立てにケチャップソースがたっぷりとかかった一皿で、サラダやスープ、デザートまでセットになったボリュームのあるメニューでした。メロンソーダを合わせれば、どこか懐かしさを感じる喫茶店らしい味わいで、素朴ながらも満足感のある美味しさでした。
完熟トマトとアボカドのあたたかフォー
シーサイドモール一宮限定メニューとして提供される「完熟トマトとアボカドのあたたかフォー」もいただきました。トマトベースのスープに、野菜がたっぷりと盛り付けられた一皿です。
グリークヨーグルトとはちみつのパンケーキ
「グリークヨーグルトとはちみつのパンケーキ」も一宮限定でナイトリトリート特別メニューとして提供されています。
施設の外観
夜のシーサイドモール一宮を語るうえで印象的だったのが、建物自体の照明演出です。屋上にはライン照明を仕込み、四角い建物の輪郭が夜に浮かび上がるようになっています。
外から見るさかい珈琲
外から見ると、ガラス越しに本棚のライン照明が透けて見え、通りがかった人が思わず中を覗きたくなるような佇まいです。取材時点ではまだ設置前でしたが、入口の両脇には炎のような灯りを灯す設備も予定されているとのことで、一宮町の自然に馴染む灯りづくりが今後も進められていくようです。
モニュメント
テラスには「ICHINOMIYA」の文字を掲げた木製モニュメントもあり、ライトアップされた姿は施設のランドマークとしての存在感を放っていました。
屋上の雰囲気
今回、屋上に設けられたプライベートサウナも体験しました。最大7名まで利用可能なゆとりのある造りで、見上げれば遮るものがない開けた屋上空間が広がります。サウナはバレルサウナで、良質なストーブを使用しているとのことで、室温は110度近くまで上がるそうです。サウナ室を出た屋上のテラス部分では、照明を基本的に足元のみに絞り、上方はあえて照らさないようにしているとのことで、銭湯のような明るさではなく、ぎりぎり視界が保てる程度まで照度を落とした設計になっていました。屋上から見上げる星空観賞の妨げにならないよう配慮された、静けさを大切にする空間です。
屋上の雰囲気
取材した日はあいにく星は見えませんでしたが、吹き抜ける夜風が心地よく、水風呂そばの間接照明やキャンドルランタンの灯りが、じゅうぶんに非日常な時間を演出してくれました。
敷地内には一棟貸しの宿泊ヴィラ「Pikaichi private stay series」も併設されています。今回宿泊したのは「VALO」という棟で、寝室3室・ベッド6台・バスルーム3か所を備え、最大15名まで宿泊できる規模です。実際に一棟に泊まり、その設備を確かめてきました。
1階のリビングダイニング
リビングは、緑色の天井と木目の床が落ち着いた印象を与える広々とした空間です。大きな一枚板のテーブルを囲めば、複数人での食事や団らんにも十分な広さがあり、長期の滞在でも快適に過ごせる造りでした。
アイランドキッチン
リビングと一体になったアイランドキッチンには、大きなシンクと調理スペースが確保されており、グループでの自炊にも対応できます。窓の外にはプライベートプールが見え、キッチンに立ちながら景色を楽しめるのもこの棟ならではです。
家電収納棚(電子レンジ・炊飯器・トースター)
キッチン脇の棚には電子レンジや炊飯器、トースターまで一通りの調理家電が揃っており、簡単な自炊はもちろん、朝食の準備なども不自由なくこなせます。生活感を出しすぎない、すっきりとした収納も好印象でした。
ガレージの雰囲気
建物にはガレージ付きの駐車スペースが備わっており、車を屋内に停められる安心感があります。天井にはやわらかい照明が灯り、車を停めた状態でもくつろげるような雰囲気づくりがされていました。
プライベートプール
ガレージと隣接する形で設けられたプライベートプール。ガラス越しに駐車スペースが見える配置で、宿泊者だけの空間として気兼ねなく水遊びを楽しめます。
寝室の雰囲気
寝室のひとつは、はしごで上がるロフトを備えたツインルームで、隠れ家のような雰囲気を演出していました。
ロフトの雰囲気
実際にロフトへ上がると、意外と広さがありました。子ども連れの家族なら遊び場として、大人だけの利用なら気分転換の場所として、使い方の幅が広がりそうです。
プロジェクターのある部屋
もう一室には、壁に映像を投影できるプロジェクターが備えられています。クッションでくつろぎながら映画や動画を楽しむこともできそうです。
洗面台と浴室
洗面台と浴室が一体になった造りで、洗濯機も備え付けられています。清潔感のある白基調の内装で、グループでの利用でも身支度がしやすい広さでした。
友人同士やファミリー、グループでの滞在に対応できる広さと設備が一棟にまとまっており、昼間はプールで楽しみ、夜はリビングでくつろぐ、といったメリハリのある過ごし方ができそうです。
さかい珈琲のコーヒー
一宮町の海沿いに、昼と夜とで違う顔を見せる複合施設が誕生しました。今回は夜景専門メディアとして夜の時間帯を中心に取材しましたが、日中は子ども連れの家族や幅広い世代で賑わう、明るく開放的な顔もあわせ持つ施設です。日が落ちてからは、一人で本を読んだり、珈琲を飲んだり、思い思いの時間を過ごす人たちの姿がありました。
取材中、施設を運営する株式会社ピカいちの柳田将禎社長にもお話を伺いました。「天空サウナから見る夜の海と星空は、ここでしか見られないものです。ぜひ足を運んでいただけたらと思います」と語る柳田社長。都心から一時間半ほどという手軽さで、夜の海と星空を味わえる場所はなかなかない、とその魅力を話してくれました。
海と夜という組み合わせが、この土地ならではの過ごし方を静かに提案しているように感じます。本格開業後、昼と夜、それぞれどのような表情を見せてくれるのか、これからの展開にも注目したいところです。
| 施設名 | シーサイドモール一宮 |
| 所在地 | 千葉県長生郡一宮町 |
| 開業日 | 2026年4月15日(プレオープン)/2026年7月20日(月)本格開業 |
| 営業時間 | ※店舗により異なる |
| 公式サイト | シーサイドモール一宮公式サイト |
MONTHLY EVENT — 会いに行ける夜景メディア
夜景FAN編集長と一緒に、夜景を撮りに行きませんか?
夜景写真家・中村勇太が直接レクチャーする毎月開催の夜景撮影会。初心者歓迎・スマホ参加OK。
撮影会の詳細・申し込み
中村勇太
夜景写真家/夜景ジャーナリスト日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。
夜景撮影、執筆、解説・ガイド、講師、イベントの企画・監修
日本テレビ「ZIP!」「ヒルナンデス!」、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」「じゅん散歩」、NHK「ひるまえほっと」など
| 配信日 | 2026年08月04日 16:20 |
| 更新日 | 2026年08月04日 16:28 |
夜景FAN編集部 電話046-289-3258(営業時間10:00~17:00)
夜景FANは日本夜景オフィス株式会社が制作・運営しております
Copyright© 2026 YAKEI FAN. All Rights Reserved.