台湾の離島「澎湖(ポンフー)」。台北松山空港から約1時間で行けます。澎湖諸島は大小合わせて約90の島々で構成され、美しい海が広がり、日本に例えると沖縄の様な存在のリゾート地です。澎湖の夜景を語る上で欠かせないのが「澎湖国際花火フェスティバル」です。夏の風物詩として知られ、期間中、何度も花火が打ち上げられます。私はこれまで、澎湖には夜景取材に入ったことがあるものの、澎湖国際花火フェスティバルの取材は逃していました。そしてこの度、6月28日(土)と7月1日(火)に澎湖国際花火フェスティバルを初めて取材してきましたので、現地の様子、そして大迫力の花火が広がる光景をご紹介します。
澎湖国際花火フェスティバルは例年、人気キャラクターとコラボして開催されます。2022年はLINE FRIENDS、2023年はディズニー、2024年はワンピースとコラボされました。そして、今年はスヌーピーとのコラボを実施。メイン会場の「観音亭親水遊憩区」では、スヌーピーの限定グッズの販売や、スヌーピー達が登場するステージイベントが行われ、会場を盛り上げています。
花火の打ち上げは21時からですが、夕方頃にはステージイベントを楽しむ方々、花火鑑賞の場所取りをされる方の姿が見られます。
こちらの写真は18時30分頃の様子です。花火観覧の場所取りをする方々の姿が数多く見られました。写真に写っている赤い椅子はなんと、無料で会場から借りることができます。
ステージではアーティストや、子ども達による太鼓のパフォーマンスが行われ、常に会場を盛り上げてくれています。花火打ち上げまで時間がありましたが、その間も飽きることなく過ごすことができました。ちなみに私は、花火撮影の為に三脚をセッティングして、ステージイベントも満喫していました。
21時前に、辺りの照明が消えカウントダウンがスタート。そして、21時を迎えた瞬間、一斉に花火が打ち上がりました。観覧場所から打ち上げ場所までの距離は約250mという至近距離で、空から花火が降り注ぐような大迫力の花火を鑑賞できます。特に、澎湖のシンボルとも言える虹色に輝く橋「西瀛虹橋」と花火の競演は澎湖国際花火フェスティバルを象徴するような光景です。ちなみに、干潮時と満潮時で花火の見え方が異なる点にもご注目ください。上の写真は6月28日(土)、干潮時の打ち上げの様子です。
こちらは7月1日(火)の打ち上げの様子です。この日は、打ち上げ時間は満潮を迎えているタイミングでした。私は花火が水面にしっかり映る満潮時の打ち上げの方がオススメです。
最後に、撮影に当たってのアドバイスを4つお伝えします。1つ目は、広角レンズを使用することです。先ほどもお伝えしたとおり、観覧場所から打ち上げ場所までの距離が近いため、迫力を感じられる分、画角に花火が収まらないといったことが起こりやすいです。私は14mmのレンズで撮影しました。
2つ目は場所取りです。観覧可能なエリアの最前列、かつ目線の高さまである三脚でないと、構図内に水面を入れることが難しくなります。17時頃までには三脚をセッティングして余裕をもって過ごしましょう。
3つ目はシャッターチャンスを逃さないことです。打ち上げ時間は12分間と短めなため、設定に手間取っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。あらかじめ花火撮影の設定を頭に入れておきましょう。
4つ目は満潮と干潮を把握しておくことです。先ほど、写真の違いで示したとおり、満潮時と干潮時で写真の印象が異なります。潮の満ち引きの情報に関しては、「交通部中央氣象署」のサイトをご覧ください。
澎湖国際花火フェスティバルの開催期間は5月5日から7月29日まで。開催日と開催場所は以下の開催情報をご覧ください。いつも台湾観光は台北、九份メインの方も、台北から一足延ばして、日本では見られない、澎湖ならではの花火ショーを満喫してみてはいかがでしょうか?
イベント名 | 澎湖国際花火フェスティバル2025 |
会場 | 澎湖本島 馬公港周辺および各離島 |
開催日程 |
【試験打ち上げ】 4月28日(月) 【5月】 5日(月・開幕式)、8日(木)、12日(月)、15日(木)、19日(月)、22日(木)、 24日(土・七美嶼で開催)、26日(月)、29日(木) 【6月】 2日(月)、5日(木)、9日(月)、12日(木)、 14日(土・吉貝嶼で開催)、16日(月)、19日(木)、 21日(土・望安島で開催)、23日(月)、26日(木)、28日(土) 【7月】 1日(火)、5日(土・北海旅客センター)、8日(火)、 15日(火)、19日(土・湖西郷)、22日(火)、 25日(金・西嶼郷)、29日(火・閉幕式) |
花火打ち上げ時間 | 澎湖(馬公)メイン会場 21:00 メイン会場以外の離島 20:00 |
料金 | 無料 |
関連サイト | 澎湖国際海上花火フェスティバル2025はスヌーピーとコラボ!今年は5月5日に開幕式、会期は約2ヶ月間 | いくたび、ふたたび台湾。 |
ライター名 | 夜景写真家 中村勇太 |
プロフィール | 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。 |
ライターWebサイト |
夜景写真家 中村勇太公式サイト 夜景FAN | 夜景写真家・フォトグラファー 中村勇太 |
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配信日 | 2025年07月08日 11:00 |
更新日 | 2025年07月08日 16:20 |