こんばんは。夜景写真家・台湾夜景コンシェルジュの中村勇太です。みなさんは、今年の年越しをどこで過ごされますか?私は2023年12月31日〜2024年1月1日の年越しを台湾で迎えました。お目当ては、台北で毎年開催されているカウントダウンイベント「台北最High新年城」です。
台北最High新年城では、人気ミュージシャンによるライブや大規模なステージパフォーマンスが行われ、街全体が年越しムードに包まれます。なかでも毎年もっとも注目を集めるのが、台北101のカウントダウン花火。なんと、超高層ビルである台北101そのものから花火が打ち上がるのです。この光景は、台湾の年越しを象徴する夜景として世界的にも知られており、私はこれまでに5回、現地取材を行ってきました。台北101は市内のさまざまな場所から望めますが、はじめて鑑賞される方にとっては「どこで見ればいいのか」「どこから撮れば失敗しないのか」で迷われるはずです。実はこの“場所選び”が、台北101カウントダウン花火では極めて重要。選択を誤ると、煙で花火が見えない、構図が破綻するなど、悲惨な結果になりかねません。
そこで今回は、台湾夜景を知り尽くした立場から、はじめて台北101のカウントダウン花火を鑑賞・撮影する方に向けて、オススメの鑑賞スポットと撮影のコツを詳しくご紹介します。
▲前回の花火打ち上げの様子(2024年1月1日撮影)
台北101のカウントダウン花火は、台湾最大級の年越しイベント「台北最High新年城」のクライマックスを飾るメイン演出です。台湾国内はもちろん、世界中から多くの観光客がこの瞬間を目当てに台北へ集まります。
花火はカウントダウン終了と同時にスタートし、約6分間にわたってノンストップで展開。台北101の外壁をなぞるように噴き上がる花火と、音楽・照明が完全にシンクロした演出は、一般的な打ち上げ花火とは一線を画す迫力があります。都市夜景と花火が融合した、世界でも稀有なカウントダウンショーです。
台北101のカウントダウン花火を最大限に楽しむために欠かせないのが、鑑賞スポット選びです。特に、はじめて鑑賞される方に私が強くオススメしたいのが、台北市政府周辺のメイン会場です。なぜ台北市政府周辺が良いのか。その理由を、夜景・花火の両面から解説します。
▲2023年の会場の様子(2023年12月31日撮影)
台北市政府周辺は「台北最High新年城」の中心エリア。花火だけでなく、カウントダウンライブやステージパフォーマンスも同時に楽しめます。カウントダウンのアナウンス、音楽、歓声がダイレクトに伝わり、都市全体が一体となる瞬間を体感できるのは、このエリアならでは。2025年の幕開けを、空気ごと味わいたい方に最適です。
▲風向きチェックサイト「Windy」
花火鑑賞で見落とされがちなのが「風向き」です。花火の煙が観覧方向へ流れると、視界は一気に悪化します。
年末の台北では、北東の風が吹くことが多く、台北101の北側に位置する台北市政府周辺からは、煙が流れにくい傾向があります。
私自身、過去の取材でも毎回この北東風を確認しており、結果的にクリアな状態で花火を鑑賞・撮影できています。2025年12月31日(水)の年越し時間帯も、北東からの風が吹く予報となっています。
▲四四南村から撮影した写真
一方で、台北101の南西側に位置する四四南村から撮影した際には、煙が正面に流れ込み、花火が隠れてしまった経験もあります。「普段よく見える=花火もきれいに見える」とは限らない点は、必ず押さえておきましょう。
風向きの確認には、Windyの活用がオススメです。事前にチェックするだけで、失敗の確率を大きく下げられます。
前回、私はメイン会場近くの「台北市市民広場」から撮影しました。以下は、時間帯ごとの混雑状況です。
この時間帯は人も少なく、場所取りに困ることはありません。私は三脚を設置した後、近くのカフェで時間を過ごしました。
仕事終わりの現地の方や観光客が集まり始めます。確実に撮影したい方は、この時間までに三脚の設営を済ませておくのが理想です。
会場周辺は人で埋まり、移動が困難になります。ポジション変更はほぼ不可能と考えましょう。
本番直前は、トイレも含めて移動が非常に困難です。準備は必ず早めに済ませてください。
ここからは撮影派の方向けに、台北101カウントダウン花火を失敗なく撮るためのポイントを解説します。
一眼カメラ(バルブ撮影が可能なもの)
広角レンズ(台北101全体と花火を収めるため)
三脚(長時間露光に必須)
リモートレリーズ(シャッターを切る際の手ぶれ防止に役立ちます)
撮影モード:バルブモード
ISO:100~200
絞り:F8~F11
ピント合わせ:マニュアル(台北101に合わせておく)
手ぶれ防止機能:OFF
これらの設定と機材で、夜空に咲く花火を美しく収めましょう!
▲Canon EOS R、CANON EF 16-35 F4 L IS USM、バルブモード、F11、5秒、ISO100
台北101の花火は、通常の打ち上げ花火に比べて露光時間が短いのが特徴です。2〜7秒程度を目安に、花火が噴き出す瞬間から光が伸びきるまでを切り取るイメージで撮影します。明るすぎる場合は、絞りで微調整しましょう。
当日は台北101周辺で大規模な交通規制が実施されます。タクシーで会場直近まで行くことはできないため、MRTなど公共交通機関の利用が必須です。
MRTは終夜運行を実施。信義線・板南線が便利で、「台北101/世貿駅」「市政府駅」が最寄りとなります。
イベント終了後、会場周辺は一斉に帰宅する人々で大混雑します。駅構内や列車内も非常に混み合うため、周辺の駅への入場には規制がかかります。少し時間を置いてから移動するか、宿泊先のホテルまで歩ける距離であれば、歩いて帰った方がスムーズな場合もあります。とにかく、帰りは時間がかかることを覚悟しましょう。
台北101のカウントダウン花火は、都市夜景と花火が完全に融合した、世界でも唯一無二の年越しイベントです。本記事を参考に、万全の準備で最高の瞬間を迎えてください。
| ライター名 | 夜景写真家 中村勇太 |
| プロフィール | 日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。 |
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夜景写真家 中村勇太公式サイト 夜景FAN | 夜景写真家・フォトグラファー 中村勇太 |
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| 配信日 | 2025年12月31日 11:51 |
| 更新日 | 2025年12月31日 12:25 |
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