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台湾・桃園「2026龍潭歸鄉文化節 花火之夜」取材レポート 龍潭大池を舞台にした花火ショー

台湾・桃園「2026龍潭歸鄉文化節 花火之夜」取材レポート 龍潭大池を舞台にした花火ショー
龍潭歸鄉文化節で打ち上げられた花火

 台北から南西へバイクで約1時間半、桃園市の郊外に位置する龍潭(ロンタン)区で、2026年6月20日(土)に「2026龍潭歸鄉文化節 花火之夜」が開催されました。会場は龍潭観光大池です。

 龍潭歸鄉文化節は、台湾の端午節(旧暦5月5日)に合わせて毎年開かれる伝統的な文化祭典です。端午節は各地でドラゴンボートレース(龍舟競賽)が行われることでも知られており、龍潭のドラゴンボートレースは1915年から続く100年超の歴史を持ち、全台湾で唯一「跪姿(ひざまずいた姿勢)で漕ぐ」スタイルを守る大会として知られています。花火の打ち上げはそれと並ぶ祭典の主要プログラムで、今年の花火之夜では「環湖式多点煙火展演」が初めて実施されました。これは、龍潭大池を囲む複数のポイントから同時に花火を打ち上げる演出形式で、レーザー演出、湖上の発射台、三層立体花火を組み合わせた没入型の演出です。花火打ち上げの様子を取材してきましたので、ご紹介していきます。

会場の雰囲気

夕暮れ時の龍潭大池遊歩道に並ぶ出店と多くの来場者

日没前から龍潭大池の遊歩道には出店が立ち並び、多くの人で賑わっていた

 日没前から龍潭大池の遊歩道沿いには多くの出店テントが並び、食べ物や射的などのゲームを楽しむ人々で大きな賑わいを見せていました。

赤白テントの市集ブースで遊技ゲームを楽しむ来場者と子どもたち

テントの中には射的などの遊技ゲームが並び、子ども連れの家族が列を作っていた

 赤と白のテントが連なる仲夏市集には、地元の客家料理や各種フードブース、物販が並び、開演前から家族連れや若い世代が次々と訪れていました。射的などの遊技ブースでは子どもたちが熱心にゲームに挑んでいる姿も見られ、祭典らしい活気に満ちた雰囲気が続いていました。

 花火の打ち上げに向け、各スポットでは場所取りをする人々の姿も多く、良い撮影ポジションの周囲にはカメラを構えた人たちが早い時間帯から集まっていました。

吊り橋のライトアップ

夕暮れ時にブルーにライトアップされた龍潭大池の吊り橋と水面への反射

打ち上げ前の時間帯、吊り橋がブルーのライトアップで浮かび上がった

 打ち上げ時刻を前に、龍潭大池に架かる吊り橋が鮮やかなブルーにライトアップされました。夕焼けの残光とオレンジ色の街灯が水面に映り込む中、橋全体がブルーのLED照明に包まれた光景は、この日のプロローグにふさわしい静かな美しさがありました。

花火打ち上げの様子

 20時ちょうど、花火が打ち上がりました。湖岸各所の発射台から打ち上げ花火が上がると同時に、吊り橋で展開された特殊効果演出が開幕を告げました。

龍潭大池に打ち上がる花火

龍潭大池に打ち上がる花火

 湖を囲む複数のポイントから同時に打ち上げる環湖式の演出は、花火が広がる立体感があり、湖面への映り込みが奥行きをさらに引き出していました。低い位置と高い位置の花火が同時に花開き、さらにレーザー演出も相まって視野いっぱいに光が展開しました。

龍潭大池に打ち上がる花火

龍潭大池に打ち上がる花火

 四方八方に花火が広がり、大玉やカラフルな彩色星が次々と花開きました。

龍潭大池に打ち上がる花火

龍潭大池に打ち上がる花火

 演出の中で目を引いたのが、「風火輪」と呼ばれる回転花火です。車輪状に回転しながら広がるその軌跡は、打ち上げ花火とは異なる動きを持ち、上空の金色の大玉やウィロー花火と重なることで、この日の見どころの一場面となっていました。

 約8分間の打ち上げを通じて多様な種類の花火が次々と登場し、最終盤には大玉が連続して夜空を覆うフィナーレへと続きました。会場には当日、主催者によると約12万人が来場したとされており、大池の周囲は打ち上げ中も多くの歓声に包まれていました。

取材を終えて

 今回は台北からバイクを借り、約1時間半かけて龍潭まで向かいました。台湾では、日本の運転免許証原本、JAF発行の中国語翻訳文、旅券を携帯することで、自動車や二輪車を運転できます。郊外エリアの取材はバイクのほうが時間の融通が利き、移動の自由度が高いと感じました。

 龍潭大池は湖岸の遊歩道からどの方向を向いても水面が視界に入るロケーションです。湖を囲むように複数ポイントから打ち上げる今回の演出形式は、この地形を活かすように考えられており、水面への映り込みと、レーザー演出が組み合わさることで、一般的な花火大会とは異なる奥行き感が生まれていました。端午節の連休に合わせたイベントとしての賑わいも含め、来年以降もこの演出形式がどのように発展していくか、引き続き注目したいと思います。

中村勇太

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ライター情報

中村勇太

中村勇太

夜景写真家/夜景ジャーナリスト

日本夜景オフィス株式会社代表取締役。日本と台湾を取材する夜景写真家。夜景コンサルタント®。夜景情報サイト「夜景FAN」編集長。夜景撮影セミナー講師、ガイド・解説、テレビ・ラジオ番組出演、記事執筆、企画監修等、夜景に関することであれば何でもお任せ下さい。

対応可能な仕事

夜景撮影、執筆、解説・ガイド、講師、イベントの企画・監修

出演番組

日本テレビ「ZIP!」「ヒルナンデス!」、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」「じゅん散歩」、NHK「ひるまえほっと」など

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配信日 2026年07月07日 15:00
更新日 2026年07月07日 16:27

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